Vol.85 いよいよ11月―雄松堂80周年行事について

当社は今年7月から来年6月までを創業80周年として、過去私たちが懸命にしてきたことの集約を、内外のお客様や取引先の皆様にご紹介したいと思っております。私たちの仕事に関しても、折からの内外の状況により急変することが多々あります。私の過去半世紀にわたる経験では計り知れない情勢ですが、「本屋らしい本屋でありたい」という創業の精神を大事にしながら、大日本印刷が提唱している本の流通改革の理想の下で雄松堂らしい個性を生かして参りますので、よろしくお願いいたします。
 

第14回図書館総合展:11月20日(火)-22日(金)、神奈川 パシフィコ横浜

出版社、書店、図書館機材類、設備関連の業界の皆さんと、お客様である図書館の皆さん、そして大切な図書館を利用される皆さん、図書館行政の立場にある方々、皆で集まり交流し、意見を交わしながら日本における図書館の未来像を語ろうと13年前に当社の関連会社である(株)カルチャー・ジャパンの企画運営の下でスタートした「図書館総合展」は今回14回目を迎えました。2万人を超す皆さんのご参加の下、90を超えるセミナーや発表会が開催され、聴講者も多数に及ぶと予想されます。図書館総合展はこの13年間で、その折節での図書館をめぐる主要な問題点を取り上げ、図書館関連のオピニオンリーダー的な役割を演じていると評価されるに至りました。
出版産業と図書館の関係、著作権の問題、デジタル化における図書館の役割、指定管理制度について、各専門分野の第一人者の方々からの提案や、構想の発表、政府行政からの意見などをいただくことができ、多くの成果を上げてきたと自負しております。
しかし現在でもグーテンベルグ以来の情報革命の嵐は続いています。わかりやすいところでは、業界がハード面での進歩に対応できない面が多いところなどがあげられるのではないでしょうか。
本の未来、図書館の未来に興味のある方は是非会場にお越しください。

 

雄松堂書店 創業80周年 国際稀覯書展:11月26日(月)・27日(火)東京 日比谷図書文化館

海外の一流古書店との長い取引のおかげで、西欧と離れているアジアの一角で西洋古書を当社のビジネスの柱の一つに育てることが出来ました。おかげ様で私達雄松堂は在庫の質、量とも海外の書店からもトップクラスとの評価をいただいております。主として日本市場の中で西洋の古書を収集されてこられた図書館や収集家の皆様のご支援のおかげと思っております。
80周年記念古書展では、当社在庫品の中から40点そして海外友好古書店からの協力出品40点合計80点の名著をご覧頂き、また即売もいたしますので、ご来場いただければと存じます。ダンテの神曲“1491年版”グリム兄弟童話集“初版2巻1812年版”など、是非現物を観ていただきたいと思っております。
欧米も今、不況の嵐の中にありますが、「お金より物を」の風潮の中で、著名な書物の価値(オークション落札価格)は下がるどころか上昇を続けています。世界に通用する財産としても是非購入をご検討ください。

 

Yushodo Forum 2012 「本との出会い」:11月26日(月)・27日(火)東京 日比谷図書文化館

30年前、創業50周年を記念してスタートした催しYushodo Forumの原点は「本との出会い」でした。私たちは本との出会いが人類の出発点だと位置付けております。この30年でメデイアは変化し「本」に対する人々の価値観は大きく変化しているかもしれませんが、本を読み、そして大切にする共通の意識は、今後ますますその価値を高くしていくと確信しています。
今回のフォーラムは、慶應義塾大学の名誉教授でありTime with Booksサイトの編集長である高宮利行先生をコーディネーターとして、26日には前国立国会図書館長 長尾真先生、印刷博物館館長 樺山紘一先生、そして上智大学の名誉教授であり作家の渡部昇一先生による2時間のシンポジウム「本との出会い」、そして翌27日には慶應義塾大学図書館長の田村俊作先生に「田中一貞の世界道中と慶應義塾図書館」、そして順天堂大学の坂井建雄先生に「ヴェサリウス人体解剖学と西洋医学史」と題してご講演をいただきます。日本における出版活動の原点である慶應義塾の田中初代図書館長の功績、当社が80周年記念に国際協力出版として企画している医学史上最大の古典名著を取り上げます。どうぞお早目にお申し込みください。
 
2012年10月