Vol.83 爛漫の桜と雄松堂創業80周年・図書館総合展の公共性・創業80周年の企画に関して

爛漫の桜と雄松堂創業80周年

社屋から見える桜

社屋から見える桜

今年も私どもの社屋の目の前に並ぶ防衛省の桜の花が見事に咲き誇りました。4月6日には海外大手出版社の日本支部の方々を招いて、小社5階の窓越に見える桜の花を見ながら、「円高は続くのか?」「災害後、日本の洋書市場はどのように変化するのか?」等といった活発な意見交換をいたしました。
はっきりとした結論が出ることはありませんでしたが、このような世情で、書籍・出版業界の行方は誰にも判断しにくいのであろうと実感しました。新しいデジタル・メディアの出現やリアルな本の価格動向、古い資料のアーカイブズ化の動き等に目を向け、じっと我慢してこの状況を見守っていくのか、こういう時こそ新しい事業展開をしていくのか判断する時かもしれません。

雄松堂は1932年に神保町に小さな古書店を出してからちょうど80年を迎えます。戦後新しい学術系の洋書輸入という新境地をはじめ、独自の領域を開拓する企業としてこれまで大きくなって参りました。今年の4月26日には我々が、昨年2月1日付けで参加企業のひとつとなった丸善CHIホールデイングスの最初の株主総会が開催され、「雄松堂書店の参加により洋書分野での専門性を高め、企業収益に貢献した」と評価されました。
書物流通分野で日本最大のグループの一員として、私どもが築き上げて来た海外戦略的なノウハウをグループ各社の協力を得て、より力強く成長させ、利用していくことが大切と思っております。
 

図書館総合展の公共性

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図書館総合展フォーラム2012 in 仙台

図書館総合展フォーラム2012 in 仙台

パシフィコ横浜にて毎年恒例で行われている図書館総合展が、今年11月20日~22日に開催される第14回目に向け、着々と準備が進んでいます。この図書館総合展のPRを兼ねた“図書館総合展フォーラム2012 in 仙台”が今年5月27日に仙台の東北大学図書館で開催されました。仙台市長の奥山恵美子氏や国立国会図書館長の大滝則忠氏にもスピーチをいただき、盛況を呈する中、大災害が図書館や利用者にどんな被害や不便を与えたのか、今後の資料の保存や災害対策の方法等の意見が取り交わされ、日本の図書館界の将来に大きく貢献できた催しであったと確信しております。
このイベントを土台にして、パシフィコ横浜で行われる図書館総合展の総合的なテーマ等、専門家のご意見を聞きながら固めていくことになりますが、図書館の現場にとって今の問題は何なのか、もう一度原点に立ち返って掘り下げて開催を考えたいと思っております。
 

創業80周年の企画に関して

ジャパン デジタル アーカイブ センター

ジャパン デジタル アーカイブ センター

2012年8月より2013年7月までを創業80周年の期間といたします。改めて歴史を振り返りながら何を残すのか、何に向かって進んでいくのか、色々な方面で慎重に振り分けをするべき時と考えています。
雄松堂でなければできない事は何なのか、例えば、国際的な海外企業との企画や、すでにスタートしているジャパン デジタル アーカイブズ センター(J-DAC)構想の推進など、実績をつみあげることも事例のひとつです。
また今まで雄松堂書店が行ってきた、イベントなどの継続もお客様に解りやすい企業のなすべきこととして重要であると考えています。一例をあげますと、11月26日~27日に日比谷図書文化館にてYUSHODO FORUM 2012 「本との出会い」と銘打ち、海外の古書店のご協力を得た目新しい、画期的なイベントを計画しております。
雄松堂の80周年に共にご参加いただき、これからの雄松堂をお見守りいただければと存じます。
 
2012年6月