Vol.80 ワールド・アンティーク・ブック・プラザ(丸善・日本橋店3階)

World Antiquarian Book Plaza ワールド・アンテイーク・ブック・プラザ(丸善・日本橋店3階)

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11月25日ワールド・アンティーク・ブック・プラザの開店の様子

11月25日ワールド・アンティーク・ブック・プラザの開店の様子

世界中から集められた「アンティーク・ブック」の名著を展示即売するプラザを設けたいという私の長年の夢が、一流の老舗が軒を連ねる日本橋に実現しました。私の親友であり、数年前まで国際古書籍商連盟の会長を務め、世界中の同業者から厚い信頼を寄せられているオーストリアのシュタインバッハさんが初代の総支配人として協力してくれることになり、注目の中11月25日に丸善日本橋店3階に店舗をオープンさせることができました。
25日のオープニングレセプションには250名におよぶ愛書家の皆様のご参加を賜り、盛大に祝っていただきました。NHKでの放映や新聞紙上に取り上げられたこともあり、その後の1週間で約1000名の方にご来店いただき感謝しています。
デジタル化の時代にあっても500年以上前のグーテンベルグによる活版印刷の発明以来、人類が残してきた文化財としての名著(多くが初版)の数々を手にとってご覧いただくことによって、本の持つ美しさや資産価値をご理解いただけると確信しております。
世界中には多くの“本のコレクター”がいらっしゃいます。また本専門の著名なオークションハウスも盛況を極めております。ぜひ私どものチャレンジにご賛同いただき、プラザにお越しくださいますようお願い申し上げます。
 

第13回図書館総合展盛大に開催

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第13回図書館総合展

第13回図書館総合展

パシフィコ横浜で行われた第13回図書館総合展は約25,000名の来場者数を記録し、連日盛況のうちに終了いたしました。図書館総合展は、世界でも屈指の図書館関連の展示、そしてセミナーを中心とする多くのセッションを企画し、日本の図書館の現状や未来を考える上で重要な役割を果たしていると認識されております。3月の東日本大災害が図書館に与えた状況についての報告や今後の対策については、阪神大震災当時の担当者や政府機関の方も交えて具体的な討論が交わされました。図書館関連産業からも意見や、器具、用品の施策が活発に示されました。
一方、ここ数年にわたり総合展の主要なテーマであり、この分野において日本での討議の中心的役割を演じてきた“デジタル時代の図書館”“著作権問題”等についてのセッションは長尾国会図書館長はじめ行政の責任者の皆さん、出版界からも参加が多く、これらの議論はさらにこれから白熱していくと思いました。
また、図書館のグローバル化をテーマに取り上げ、多くの海外出版社からの提案や、外国の著名な図書館の方も討論に参加されました。中でも国会図書館の招きで来日された中国国家図書館の張副館長さんによる、中国における貴重文献資料の全国的なデジタルネットワーク構想についてのご講演は来場者の注目を集めました。
“図書館そのものがその国の文化を表す尺度です”と言われた先人の言葉を大切にしながら、総合展の企画運営にあたる株式会社カルチャー・ジャパン(JCC)の責任者として、図書館総合展がより充実していくように努力してまいりますので、これからも皆様のご支援を切にお願いいたします。
 

雄松堂の2011年回顧

今年も僅かとなりました。2か月に一度掲載される私のコラムを見ていただく皆様から時折お電話やメッセージを頂いております。おかげさまで当社がウェブサイトで情報を発信し始めてからすでに今回で80回目になります。改めて14年前のIT時代の幕開けの頃を思い出しています。一方で、時代がどんなに移っても変わらないことがあると実感しております。常々このコラムで、雄松堂は“本屋らしい本屋でありたい”と書きましたが、今後もこの気持ちを社員ともども守り続けて行く所存です。
今年の2月から当社は大日本印刷「DNP」の提唱によって上場企業として日本の書籍流通の改革の起爆剤と目指してスタートしたMCHIホールデイングスの参加企業として、特に海外との交流やデジタル化事業、専門のアンテイーク・ブックのアジア市場「香港国際古書展の事業母体会社経営」(今年は12月2日―4日香港展覧中心にて開催)におけるリーダーシップ等、学術研究資料の輸入や新規開発等において役割を担ってまいります。
来年は1932年に神保町で古書店を創業してから丁度80年にあたります。改めてじっくりとこれから雄松堂はどうあるべきか慎重に考えながら2012年を迎えますのでよろしくお願いいたします。
 
2011年12月