Vol.4 BOOK FAIRをご存じですか

BOOK FAIRをご存じですか

世界のどこかでブックフェアーが開かれていると言っても過言ではないほど、今ブックフェアーは出版ビジネスにおいて流行の先端を走っています。それぞれのフェアーは各国、各都市やその国の文化関連機関の目玉行事として、行政が協力し振興に力を貸している場合が多く、ますます規模も開催地も拡がってきています。当然のことですがブックフェアーを企画したり設営、PR等を一手に引き受けるグローバルな大企業も出現しているのが現状です。
世界で最も歴史があり、その規模も最大を誇る、本の総合見本市のような“フランクフルト国際書籍展”のようなものから、毎年イタリアのボローニアで開かれる“児童書の見本市”のように専門的なものまで、規模も多種多様です。又、一方で、2万人も集まる全米図書館大会の際に開かれるアメリカ図書館協会展等、学会の開催と併催するテーマ別のブックフェアーまで含めると、世界中で、いつ、どのようなブックフェアーが開かれているのかはっきりとしたデーターはないかもしれません。

 

BOOK FAIRの目的

国内、国外を問わずブックフェアーには現在下記のような目的があると思われます。
ビジネス面では出版社同士がそれぞれの企画や出版物を発表してその著作権の売買を行っています。例えば日本で出版されている外国出版物の翻訳出版の半数以上はフランクフルトのBOOK FAIR 会場から交渉のスタートが切られていると言われています。 各々の販売代理店、流通、広告、印刷、企画関係者間の定期的な会議、打ち合わせの場になっています。
本来上記2つの目的のために各出版社からはトップクラスのスタッフが参加して、短期間で驚くほど数多く重要なアポイントメントをこなしており、まさに重要なビジネスの場となっています。
文化面では加えて近年ブックフェアーが拡大を続けブックフェアー業が成り立つようになったのは読書推進の意味から一般公開日を設けて何万と言われる一般的読者を迎えられるようになったからです。まさに“本のお祭り”として読書推進に貢献しているといえるでしょう。
最近、香港、シンガポール、ソウル、北京、台北等のアジア諸国のブックフェアーはまさにBook Festival の観を呈し、人口の10%の人が会場に足を運び、各出版社が競ってバーゲンセールを実施することを大変楽しみにしています。日本のようにどこにでも書店があり、容易に本を手にすることができる国と異なり、アジア諸国の一部の地域において、ブックフェアーは本を実際に手にすることができるチャンスなのです。このように国、地域によってもそのブックフェアーの持つ意義は様々であり、読書推進以上の文化的貢献を担っていると言っても過言ではありません。
 

21世紀のBOOK FAIR

4月中旬、東京ビックサイトで行われた1999東京国際ブックフェアーも読者謝恩を全面に出して一挙にお祭りの色彩が強くなってきたと思われます。コンセプトが明確でなく、今一つ評価の低かった東京ブックフェアーが一歩転換の路を歩み出した感のある開催であったといえます。こうした前進の結果は21世紀にさらなるクオリティーの高いブックフェアーの開催として現れるでしょう。

Book Fair をぜひ世界のどこかで見学する事をおすすめします。きっと本への新しい発見があるはずです。 ご興味のある方は、ブックフェアーの開催予定をお答えしますので、どうぞこちらへお気軽に問い合わせ下さい。
 
1999年5月