Vol.3 50年前のテーマを振り返って

50年前のテーマを振り返って

今世紀もあと僅かです。そして私たち、YUSHODO が海外から本の輸入を出来るようになって50年あまりになりました。50年間という歳月を振り返り、自らの実感としてこの期間に “本屋”のビジネスがどう変わって来たかを様々な角度から改めて考え直す意義を折に触れ感じます。手元につい最近刊行された、アメリカの稀覯書業界の専門誌 “Antiquarian Bookman” の1998年鑑があります。この年鑑には、丁度50年程前、同誌に寄稿された当時の名論文、エッセイ全文が、あらためて集成された形で掲載されています。その中の幾つかについてご紹介いたしますが、現在、もしこのテーマでエッセイを書いてみたとするなら、どの様な相違が50年前とあるのか大変興味深いところです。

  • 1948年12月11日号
    By H.P.Kraus
    Why Collect Incunabula ?
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  • 1949年1月8日号
    By Laurence Clark Powell
    The Chief Librarian: Bookman or Administrator
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  • 1949年12月17日号
    By Mrs. F.S.King
    The First Public Library in New York City
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  • 1951年4月21日号
    By Mary A. Benjamin
    Appraisals of Autographs
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  • 1952年 AB Annual
    By Clinton P.Anderson
    How Collectors Get That Way
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  • 1952年4月1日号
    By Stratford Lee Morton
    The Book Collecting World

 
2月から4月にかけて当社に関係する幾つかの展示会があるのでお知らせします。

 

サンフランシスコの「国際古書展」

2月12日~14日サンフランシスコの国際展示場で開かれる「国際古書展」。この展示会はアメリカの古書籍協会が主催して毎年2月サンフランシスコとロサンゼルスで交互に開かれるもので、歴史も規模もこの種の展示会としては世界でも有数のものです。出品しているのは80%位がアメリカの業者ですが、ヨーロッパ等からの参加もあり国際色豊かなイベントです。ここでは何千万円というような超稀覯書というより、ごく一般的な人気のある古書類が多く展示され、3日間で3万人位の人々でにぎわいます。
 

ABAJ「世界の古書」展

3月3~5日、東京の一ッ橋の如水会館において「世界の古書」展が開かれます。ABAJ “日本古書籍商協会”が創立35周年を記念して開催するもので、日本の高値古書の展示会としては最高水準のものです。ABAJ 会員の中から26社がそれぞれの真価を競います。また、荒俣宏氏、林望氏、荻野アンナ氏をお招きし、古書に関する四方山話をしていただくミニ講演会等のイベントも行われます。日本における洋古書業界のトップブランド “YUSHODO TOKYO” (Booth No.24) にご期待下さい。
 

全米アジア学会の展示会

3月12~14日ボストンで開かれる全米アジア学会の展示会に雄松堂は引き続き今年も展示します。参加者が1万人を越す大きな大会のなかで行われるアジア研究に関する出版物・情報等の展示会は、現在のアメリカにおけるアジア研究の流れを理解する絶好の場です。
 

「東京国際ブックフェア ’99」

4月22日~25日、東京ビックサイトにおいて、日本出版協会等、本に関する諸団体が揃って主催し出展する「東京国際ブックフェア ’99」が開催されます。今年は4月23日の「世界本の日─サンジョルディの日」に合わせ、春に行われることになりました。出展団体も今回から読者謝恩の色彩を前面に打ち出すよう、出展側と読者との一体化を進めています。雄松堂の出版活動について、ご来場いただきご意見を戴ければ幸いです。
 
1999年2月