Vol.29 書店・新古書店・貸し本店

今年になってからも出版界で話題になっていることには事欠きません。
先日、国会を通過した“個人情報保護法”の中で、出版社の立場が不明瞭で、出版の自由が損なわれるのではないかと危機感をもって対応し、一応“付帯決議”の中でこの問題について前向きな決着を得ることができました。

さて、本は出版社から本が出ると、それらの流通はほとんどが取次店へ、そして小売店へ、再販制度のおかげで全国どこでも同一価格で入手することができます。 しかし、最近は新古書店が全国で大きな事業展開を進め、その売上もかなりの数字になっています。
“書店”の人達は、最近本の店頭からの盗難が非常に多くなっているのはこれら新古書店がその理由だ!! 新古書店の店頭には新本がいっぱい並んでいるではないか? 図書館で同一書を大量に購入したり、誰でも容易にコピーできたり、一方で大型の貸し本屋さんが登場したり、不況、少子化に悩む出版界や書店の業界では、新古書店や貸し本屋さん、そしてある時は図書館の大量購入までがその要因だと思い込んだりすることがあります。
私共雄松堂の主要ビジネスである海外の書物の輸入業界も、オンラインによる外資系の大型書店の登場に脅かされるのではないか、その将来に不安感が隠せません。
しかし今こそ私達自身の自助努力や創意工夫、そして思い切ったチャレンジ精神が求められているのではないでしょうか。
 
2003年6月