Vol.22 台湾の書籍業界について

去る2月19日から1週間、台北の国際展示センターで恒例の「第10回台北国際図書展」が盛大に開かれました。大会本部の発表によると、7日間で延べ20万人の来場者があったと言われています。
今年は大会のテーマが「日本年」ということで,会場の中心部に日本テーマ館が設けられました。日本からも約30の出版社がブースを出し、又約100社から2,000冊近い書籍やCDが分野別に分類され、展示されました。
改めて台湾での日本文化に対する関心の高さを感じました。これらの本は全て台中国立図書館に寄贈されることになり、新聞紙上等で大きな話題になりました。
テーマ館の中央には200人位座れる小劇場のようなものが立派にセットされ、合計25位の発表会、パネルトーク、講演等が組まれており、日本は12のテーマを担当しました。たまたま私が日本書籍出版協会のこの部門の担当責任者ということで準備させていただきましたが、例えば、私共の会社で企画いたしました“「日本語台湾文献」のデータベース化に関する日台出版協力”には、日本からこの分野のトップクラスの先生方、そして台湾文化庁の呉副長官をパネリストとして活発な発表会となりました。又“蔵書票”に関するテーマや展示は来訪された陳総統もじっくりご覧になり、子供の時から蔵書票をデザインすることを勉強して本に親しむキャンペーンに取り組んでいる台湾の人達に大きな関心を呼びました。

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台湾大学図書館協会での私の講演

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JAPAN年のサイン

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会場での“台湾学会”のシンポジウム

 
大展示場のある建物の2階では、この機会を利用していろいろな講演会も開かれました。私自身、台北の漢珍図書有限公司が後援した台湾大学図書館協会の「新時代における図書館の資料収集」という講演会に講師の一人となり、日本の事情について1時間講演をさせていただきました。
 私共で関係者をお招きした夕食会に台湾蔵書票協会理事長、潘元石先生がお越し下さいました。
 潘先生は奇美博物館の館長ですが、ご存知のように台南に本拠をもつ奇美企業集団は博物館活動、音楽活動、美術館活動の分野に莫大な資金を拠出し、台湾におけるメセナの重要な役割を果たしておりますが、自己企業の色を一切出さず、前向きに活動し、人を育てていることに感銘を覚えました。
 21世紀、東アジアの中で台湾がこれからどういう役割を果たしていくのか分かりませんが、明るく前向きに頑張っている若い人達の未来に大きく祝福がありますよう願っています。
 
2002年4月