好評発売中

雄松堂書店>復刻版「キリシタン版精選」

待望の復刻版刊行! —好評発売中−

ザビエル(Francisco de Xavier) 生誕500年記念
イグナチオ・デ・ロヨラ(Ignatius de Loyola) 没後450年記念
ヴァリニャーノ(Alesssandro Valignani) 没後400年記念

復刻版「キリシタン版精選」

Facsimile edition of rare original volumes held by Kirishitan Bunko, Sophia University, Tokyo; The Japanese Province of the Society of Jesus, Tokyo; Tenri Central Library, Tenri and Biblioteca Nazionale Marciana, Venice.

全3点 4冊 解説(高祖敏明 著 和文・英文)付き
2006年6月刊 ISBN 978-4-8419-0424-6

本体165,000円+税

ザビエルが天文18年(1549)にわが国にキリスト教を伝えてから徳川幕府による鎖国の完成までの約1世紀の間、日本におけるキリスト教布教に最も活躍したのはイエズス会であった。その布教活動の一環として、巡察使ヴァリニャーノの主導により天正18年(1590)に招来した西洋式活版印刷機を用いて、イエズス会は伝道に必要な教義書、日本語を研究するための文学書や辞典類を刊行した。これらが今日キリシタン版と呼ばれる刊行物で、世界に現存するものは30余種70数点が確認されている。今回、なかでも稀少な3点を選んで復刻する。

  書籍画像:「キリシタン版精選」
◆新刊のご案内
キリシタン版精選 第4弾
[復刻版]キリシタン版精選 金言集 好評発売中

1.『SANCTOS NO GOSAGVEONO VCHI NVQIGAQI』(サントスのご作業の内抜書)

全2巻 合本1冊 1591年 加津佐 日本語(ローマ字)(原本:マルチャーナ国立図書館蔵)
分売可 ISBN 978-4-8419-0420-8
本体45,000円+税

SANCTOS本書の今日まで伝わる原本は、2006年現在、世界に2部のみで、今回の復刻版は、そのうちのひとつ、イタリアのマルチャーナ国立図書館所蔵本を底本とする。オックスフォード大学に所蔵の一本とは、巻第二の表題に活字の差し換えがあり、こちらが早い刷りとみられる。永く門外不出の書とされていたため、今回が初の複製企画である。『サントスのご作業の内抜書』は、現在に伝わるキリシタン版のうち最古の書である。また、1592年5月にコレジヨは加津佐から天草に移転しているので、出版地を加津佐に特定できるものは現在、この『サントスのご作業』のみと考えられる。内容はいわゆる聖人伝である。十二使徒をはじめ、その他殉教者を中心に歴史的に名高い聖人の生涯を略述している。読み手を意識してのおそらく原文にはない中国の始皇帝や醍醐天皇を持ち出してまでの自由な翻訳がなされており、訳述の作業にはパウロとヴィセンテの父子が多数の日本人の協力をえてあたったと考えられる。キリシタン時代の聖人伝には、ほかにも写本として伝わっているものがあり、種々の聖人伝が複数の人々によって邦訳され、キリシタンの間に流布していたことが知れる。

2.『ぎやどぺかどる』(GVIA DO PECADOR)

全2巻 1599年 長崎 日本語(国字)
・上巻 和装幀(原本:天理図書館蔵) ISBN 978-4-8419-0417-8 
分売不可(※「キリシタン版精選」全巻セットでの販売となります)
「キリシタン版精選」全巻セット 本体165,000円+税
・下巻 洋装幀(原本:イエズス会日本管区蔵) 付「おらしよ断簡」 
分売可 ISBN 978-4-8419-0418-5
下巻のみ 本体35,000円+税

GVIA DO PECADOR本書はキリシタン版の白眉と称される。日本語の活字で印刷された上・下2冊本で1599年前半に刊行された。スペイン人ドミニコ会士ルイス・デ・グラナダの名著Guia de Pecadores からの日本語抄訳であるが、キリシタン版では、表題を「ぎやどぺかどる」(Guia do Pecador)とポルトガル語に置き換え、「罪人」にあたる語が本来の複数から単数に変えられている。意味は、表紙に「罪人を善に導くの儀也」と説明が加えられているとおりである。本書の完本は、大英図書館およびヴァティカン図書館にあり、上巻だけが天理図書館ほか3機関、下巻のみがイエズス会日本管区他2機関に所蔵が確認されている。ほかのキリシタン版と比べて最も多く残っているのも、本書が普及していたことをよく物語っている。今回の復刻にあたって、上巻は1976(昭和51)年に「天理図書館蔵きりしたん版集成」の1冊として複製・刊行された複製版を底本にしており、下巻はイエズス会日本管区所蔵本を底本にした初の複製である。文末にいわゆる「難語解」を、上巻では「集字」、下巻では「字集」として巻末に添えてある。この点は『ぎやどぺかどる』のひとつの特徴である。但し、イエズス会日本管区本にはこの「字集」が欠けているため、解説に付録として収録した。

3.『MANVALE AD SACRAMENTA ECCLESIAE MINISTRANDA』(サカラメンタ提要)

1605年 長崎 ラテン語・ローマ字(原本:上智大学キリシタン文庫蔵)
分売可 ISBN 978-4-8419-0419-2
本体50,000円+税

SACRAMENTA本書は、日本ではじめて出版された赤と黒の二色刷りのカトリックの典礼書である。日本における最初の二色刷版であり、グレゴリオ聖歌は五線および音符の活字で組んであって、日本で最初の楽譜印刷ともなっている。今日、世界中で8冊のみが伝えられる。当時、ヨーロッパからもたらされる典礼書だけでは、急激に増大する信者数とこれに伴う教会司牧の必要性に、とても対応できるものではなかった。そこで、1590年の活字印刷機の到来にも力を得て、日本の事情に即した典礼書を出版する必要が急務であった。1605年になってようやく、ルイス・セルケイラ司教の編纂になる定式書が長崎で印刷された。それが『サカラメンタ提要』である。「サカラメンタ」を執り行うときに唱えられる祈りに楽譜が添えられており、当時の会に共通のラテン語の祭儀用祈祷文や式文を主体としつつも、日本への適応方針が随所に見られる。

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