◆◇◆ 第1回配本 ◆◇◆
民法理由書

第1巻〜第5巻
財産編物権部、財産編人権部、財産取得編、債権担保編、証拠編

解題 前田達明(京都大学) 七戸克彦(慶應義塾大学)
菊判 上製 原本約8050頁 合本5冊(縮刷版)
セット本体 250,000円(税別) ISBN 4-8419-0289-9

◆充実の解題に、関連2論文を併載。
◆原本には表示されていない丁数と復刻版の通し頁数を付し利用の便を図った。




 本資料は、起草者であるボワソナード自身による旧民法正文の注釈書として最も重要なものである。しかし、元法律取調委員会の城数馬・森順正らが翻訳を終える頃(明治26年)には、旧民法の施行が見合わされたため、今日に至るまで手稿のまま公刊されなかった幻の資料でもある。

 本資料が旧民法正文の仏文理由書『エクスポゼ』(Expose)第2〜4巻(理由)部分に対応する翻訳であり、原著者がボワソナードであることを解明した、小林一俊(亜細亜大学)・池田真朗(慶應義塾大学)氏の論文を、本復刻では参考資料として併載した。

 また、本資料には城・森らがボワソナードと「協議」し、「問合」(といあわせ)をしながら翻訳したとする書き込みがあり、『エクスポゼ』活版本との差異もあることから、単なる翻訳ではない。
ボワソナードによる仏文草案とその翻訳書の間にも同様な関係がみられる(詳しくは本資料集成第1期各配本解題を参照)。今後の研究が待たれるところである。

 近時の民法解釈方法論争では、旧民法の草案を重視する立場と正文を重視する立場とがあり、本資料「民法理由書」も重要な論拠の一つとして取り上げられている。今最も注目度の高い資料であるといえよう。


城数馬…司法省法学校正則科第3期生。明治21(1888)年法科大学(現・東京大学法学部)卒業、司法省参事官補任官。同年10月法律取調事務兼勤を拝命。法律取調委員会解散後、大審院に転じ、明治25(1892)年には代言人となり、「弄花事件」で大審院長・児島惟謙の代理人として弁護に立つ。後東京市会議員、京城控訴院長、覆審法院長などを歴任。法科大学在学中から東京法学校(現・法政大学)の講師をつとめ、民法典論争時には明法会の発起人となり、『法律雑誌』『明法誌叢』等で論陣を張った。著書にアッペール『仏国相続法講義』(訳)、『日本民法義解』(共著)などがある。

森順正…ボワソナードの書生兼通訳。東京法学校教員を経て、明治19年(1886)年司法省民法編纂委員附、明治21(1888)年法律取調事務兼勤。著書に『日本民法義解』(共著)、ボアソナード『治罪法草案註釋』(共訳)、ボアソナード口述『民法原理法律不遡及論』(口訳)等がある。




復刻版と原典の対照表
原本(全25冊)
編・部

法務図書館合冊本
(全12冊)
復刻版
(全5冊)
民法理由書一
財産編物権部一
1〜73

第1巻
民法理由書二

74〜147
民法理由書三

148〜188

民法理由書四

189〜215
民法理由書五

215 続〜292

民法理由書六
財産編人権部一
293〜319

第2巻
民法理由書七

320〜350
民法理由書八

350 続〜400
民法理由書九

401〜495

民法理由書十

496〜543

民法理由書十一

544〜572
民法理由書十二
財産取得編一
1〜23

第3巻
民法理由書十三

24〜56
民法理由書十四

57〜91
民法理由書十五

91 続〜106
民法理由書十六

107〜120
民法理由書十七

121〜156

民法理由書十八

157〜177
民法理由書十九

178〜194

民法理由書二十

195〜285
民法理由書二十一
財産担保編一
1〜37

第4巻
民法理由書二十二

38〜115
民法理由書二十三

116〜298
十一
民法理由書二十四
証拠編一
1〜88
十二
第5巻
民法理由書二十五

89〜164

ボワソナード民法典資料集成 第II期


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