フランス国立図書館所蔵
「健康全書」パリ写本 ファクシミリ版 総革装 注釈巻付
Tacuinum Sanitatis: Bibliothèque Nationale de France, Paris. Ms. Lat 9333. (Rhineland, mid XVth century)

価格:810,000円(税別)

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987部限定

発行年月:2008

言語:Latin (ラテン語)

媒体:書籍(ファクシミリ版)

内容

『健康全書』(Tacuinum Sanitatis)は、11世紀にバグダッドに生まれ医学を学んだキリスト教徒であるUbubchasym de Baldach、通称イブン・ブトラーン(Ibn Butlan)が健康のために役立つ食物などの情報をわかりやすく表にまとめた「Taqw?m al-Sihha」をラテン語訳した写本である。最初は1258~1266年頃パレルモにてラテン語に翻訳され、14世紀後半ロンバルディにて図版を加えて刊行された。全ページ美しい細密画に彩られており、自然や健康、疾病と治療法について描かれている。14~15世紀には、本書は地中海地域の王侯貴族や有力者にとっての健康、衛生や医薬の教材として読まれていた。
イブン・ブトラーンは健康維持のために必要な6つの要素として、「飲食物」、「空気と環境」、「活動と休息」、「睡眠と覚醒」、「体液の分泌と排出」および「(幸せ、怒り、恥など)心の変化と平安」を重視していた。疾病はそれらの要素のバランスの変化によるものであり、健康の保持と回復には自然との調和が欠かせないものと考えていた。そのため、この写本の図版ではさまざまな生活が描かれ,結果としてこの写本が中世後期のヨーロッパの生活を描いたものとして注目されることになった。特に多くのページがさまざまな食物の性質についてのものであり,図版もまた大半が食に関するものである。
イブン・ブトラーンはまたそれぞれの季節、さまざまな気候、風や雪などの自然現象を楽しむことを説いており、音楽鑑賞、踊りや楽しい会話など精神的な幸福を重視していた。そのため、図版としてつけられた図からも,中世後期の交流のありようがうかがわれる書物となった。

特記事項

その他書誌事項:Long 4to (35 x 22 cm). 108 ff., fully illuminated, text in Latin, bound in ivory colour full-leather with blind embossing. With a 320-page full-colour commentary volume by Alain Touwaide, Eberhard König et al. Facsimile Edition. Limited to 987 copies.