マテナダラン古文書館所蔵
アルメニア信仰書「エチミアジン写本」革装ファクシミリ版
The Codex Etchmiadzin. : Mesrop Mashtots Matenadaran, Yerevan. Cod. 2374. (Noravank, c.989)

価格:2,052,000円(税別)

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100部限定

発行年月:1994

出版社名:ADEVA (Adademische Druck u. Verlagsanstalt)

出版国/出版地:Austria (オーストリア)/Graz

言語:Latin (ラテン語)

媒体:書籍(ファクシミリ版)

判型/サイズ:345 x 260 mm

頁数:464 p. (232 fol.)

内容

1920年以来、エレバンのマテナダラン古文書館には、世界で最も貴重な写本の一つである、アルメニア教会の長カトリコスからの永久貸出品が所蔵されてきた。その写本は、かつて保管されていた場所の名称からCodex Etchmiadzin(エチミアジン古写本)と名付けられている。
信仰生活、芸術、科学における本書の傑出した価値は、他の同様の写本よりもキリスト教文学の始原へと我々を近づける、その文書および挿絵の独自性にある。この福音書のテキストは、989年にエレバン東南のブレン地方にあるノラバンク修道院で書かれたが、精度の高さ、言葉の美、様式の純粋さにおける価値から「聖書翻訳の女王」と証される、5世紀前半の古代アルメニア語訳聖書の忠実な写本と見なされている。聖書記録の前にある15ページの挿絵はさらに前の時代のものである。それらは、4世紀前半にカエサリアのエウセビウスが自らの福音の翻訳書のために考案し、その後も同種の全ての写本の製本形態に採用されることとなった装飾様式を、きわめて忠実に反映している。
一方で、羊皮紙の紙片の中に縫いつけられ、この写本の最終層に製本された2ページは、Codex Etchmiadzinの芸術性と宗教性の頂点を成している。これら2つの見開きは7世紀の福音に由来し、受胎告知、ザカリヤへの告知、東方三博士の礼拝、キリストの洗礼、から成る4点の装飾を配置している。そのヒエラティック(古代神官文字)と細密画は、アルメニア装飾本の最古の例である。300年以上前の時代の写本の紙片を含んでいることから、この「新しい」古写本は常に特別な重要性を有している。
また、この古写本の重要性は、12世紀の修復以来写本を護り続けてきた、6、7世紀ごろの見事な象牙製のカバーからも強調されている。
アルメニア文化における他の多くの写本と同様に、Codex Etchmiadzinは、人間を超越する存在に近いものと見なされており、今日においてもなお、聖遺物のように崇敬されている。アルメニア国外不出の、数少ない写本の一つである。

特記事項

その他書誌事項:Eriwan, Mashtots Matenadaran, Cod. 2374, Armenia, around 989.
With Commentary volume:
Heide und Helmut Buschhausen, Vienna.
Detailed scholarly commentary on contents, structure, history of origin and the significance of the codex with respect to history of art and liturgy and the ivory cover.

Normal edition(革装丁版):
hand made leather cover; facsimile and commentary in a slip case.