オックスフォード大学図書館蔵
「薔薇物語」ボドリアン写本
Roman de la Rose.: Bodleian Library, Oxford. MS. Douce 195. (Cognac?, c.1500)

価格:1,257,120円(税込)

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限定399部

発行年月:2017

出版社名:Treccani

出版国/出版地:Italy (イタリア) /Rome

言語:French, Middle (ca.1400-1600) (中世フランス語)

媒体:書籍(ファクシミリ版)

判型/サイズ:34 x 23 cm. 166 ff.

内容

中世の恋愛マニュアルとも言われる「薔薇物語」――13世紀の前半後半を通してギョーム・ド・ロリス(c.1200-1240)が女性を薔薇になぞらえた騎士道的な宮廷恋愛を描き、ジャン・ド・マン(c.1240-1305)が続篇を加えて百科全書的な恋愛作法の書として完成、活版印刷前に写本で広く読まれ中世で人気を博した初期文学を、ラ・ロシェフコーの時祷書等で知られるテスタールが宮廷生活を生き生きと細密画で鮮やかに描いた、完成度の高いフランスのルネサンス彩飾写本です。

 

この8音節の寓話詩は、マンの続篇が付いて初めて写本が出回った1280年代のダンテの青年期に、イタリアで7音節詩「愛の言葉」と14行詩「花」という宮廷恋愛詩に展開し、後続世紀に一部が古仏語から中英語に訳されており、その中のヴィエイユという女性のキャラクターは、「カンタベリー物語」における「バースの女房」の素材とされ、チョーサーの訳とも考えられています。15世紀には、クリスティーヌ・ド・ピザンが、パリ宮廷において、この騎士道調の「薔薇物語」に対抗して「薔薇の言葉」で女流文学を唱えました。その後ラファエル前派フレデリック・エリスの現代英語全訳にいたるまで文学的にも大きな影響を与え続けています。

 

後期細密画家・画家のロビネ・テスタール(1471-1531)は、アングレーム伯シャルル・ドルリアン(1459-1496)に仕え、その妻であり、フランス王フランソワⅠ世(1494-1547)の母となる、ルイーズ・ド・サヴォワ(1476-1531)のためにこの「薔薇物語」を制作し、シャルル没後は未亡人となったルイーズに仕えました。

 

大英博物館の写本キーパーを13年間務めた古書肆のフランシス・ドゥース(1757-1834)が、オックスフォード大学へ遺贈し、オリジナルの写本にはドゥースの蔵書票が貼られており、それ以後今日まで、ボドリアン図書館に所蔵されています。製本は19世紀英国製本を代表するチャールズ・ルイス(1786-1836)によるオリジナルの総モロッコ革装を、見開きの箔押しに至るまで忠実に再現しています。イタリア語の注釈巻には文献学的視点から、「薔薇物語」最新の伊語全訳を行ったロベルタ・マネッティ(フィレンツェ大学)が、美術的視点から写本の図像や典拠について、フランス国立図書館貴重書部門のキーパーであるナタリ・コワィが解説を寄せ、カラー図版と写本研究リストが付されています。

特記事項

その他書誌事項:166 ff. 127 miniatures. Hand-bound in bordeaux leather, with covers, back, endpaper decoration, gilded by hand, in cloth slipcase. With volume of essay and comments: Il Manoscritto Douce 195. Facsimile Edition. Limited to 399 copies.