発展途上のナスフ体(筆記体)が使われた金の聖書
「金のコーラン」バイエルン写本 復刻版 総革装 注釈巻付 函入
The Golden Koran.: Bayerische Staatsbibliothek, Munich. Cod. arab. 1112. (Iran/Iraq, XIth century)

価格:1,278,763円(税込)

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限定480 部

発行年月:1998

出版社名:ADEVA (Adademische Druck u. Verlagsanstalt)

出版国/出版地:Austria (オーストリア)/Graz

媒体:書籍(ファクシミリ版)

ISBN:9783201019446

内容

イラクかイランで制作され、金地の紙の上に黒字のナスフ体で書かれた唯一の写本のファクシミリ版です。現代でも幅広く使われるナスフ体は、コーラン等の写本における一般的な書法であった、角張ったクーフィー体に代わる書体として、スルス体から派生し、十世紀にアッバース朝の大臣を努めた中世イスラーム世界を代表する能筆家イブン・ムクラ(886-940)により整備された正確に均整のとれた筆記体です。アラビア第一文字アリフの大きさを元に他の文字の比率を定め、次世代の筆耕者・中世書記官(カーティブ)のイブン・アル=バウワーブ(?-1022)やヤークート・アル=ムスタアスィミー(?-1298)が、この数理的基準に基づいて発展を行いました。
巻頭の彩飾ページは、八角形、星形、四葉形、円形文字盤等の幾何学的パターンを配し、スーラの見出し文字はクーフィー体も多く、青、白、赤茶色のフローラルの枠やアラベスクで飾られ、本文は母音符号がふられ、小花模様で章句が区切られ、余白の装飾は一部失われています。写本のスタイルには、バスマラの配置や、その中の極度に引き伸ばされた文字や、文字の僅かな左傾斜、色使いに、アル=バウワーブ派の特徴が色濃く見られます。1967年には、バイエルン州立図書館の書物・写本修復研究所により、この書派の特徴に重点をおきつつ、金を惜しみなく使った写本の復元修復が行われました。

特記事項

その他書誌事項:4to (26 x 18 cm). 183 ff. Arabic text in 18-19 lines black Naskhi script on gold color paper, twenties-century leather binding. With a commentary volume in German/English. Facsimile Edition. Limited to 480 copies.